佳き日に




椿は死んだんだな、鉛丹はそう認識してもなかなか信じられないでいた。

すっ、と菘のことが頭に浮かんだ。
菘はいつも椿の店に入り浸っていた。
椿と一番仲が良かったのも菘だろう。
彼女はどうしているのか、鉛丹は少し気になった。

すると、まるでそれに答えるように桔梗が口を開く。

「それと、菘さんがこっちに向かってきているそうです。」

女の行動力ってすげぇな、と鉛丹は思った。



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