佳き日に
[7]
必死にナイフを振りかざし、抵抗してくる灰神楽。
めんどくせぇ、琴はそう思い相手の足を蹴る。
細い足はいとも簡単にバランスを崩し、琴は灰神楽の首を引き寄せる。
ゴキッと鈍い音をたて、灰神楽の体に力がなくなる。
ダァンッと銃声。
その音に振り返れば、閏がもう撃ち始めていた。
「閏、灰神楽終わったし。」
「お疲れ様です。」
琥珀と萩がいるビルから目を離さず閏はそう言う。
ピンと張り詰めた閏の周りの空気。
狙撃中の閏の集中力はすごい。
琴は双眼鏡を持ち閏の狙いの先を見つめる。