佳き日に




そこまでするほど、本当にメモリーズは危険分子なのか。
エナカは、政府の計画を聞いて、今までメモリーズと危険がイコールで結びついていた自分の考えを疑問に思った。

確かに殺しを主な職業としている彼らは一般人にとって危険極まりない存在だろう。
武器輸入や麻薬の密売に関わっている者も少なくないので、社会的にも消えてほしいのだろう。
だけど、とエナカは思ったが、それ以上続かなかった。

政府のやり方も、メモリーズが殺しを主な職業としてしか生きていけないような社会の状況にも言いたいことはたくさんあった。

色々考えても自問自答の繰り返しなのでせんべいの話を聞いてから考えることにした。


「まずはメモリーズでもかなり強い奴らから取り組むらしい。警戒される前に殺すんだってよ。」

窓の外ではたくさんの人が行き交う風景が見え、エナカは鼻を啜る。
駅までもう少しだ。



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