佳き日に




「始めに殺す予定のメモリーズの目星はもうついているんだ。兄弟と、女の暗殺者と、女の二人組の殺し屋。情報屋もリストには載っていたが、お前が殺したから除外だな。お前、この政府の仕事手伝う気あるか?」

せんべいの問いにエナカは首を振る。
メモリーズを殺すことでメモリーズと向き合えるとは思えなかった。

それに、どう前向きに考えても政府のやり方に賛同は出来ない。

車はもうすでに駅に着いていた。
ドアを開け車を降りる。
送ってきてくれたお礼を言おうと思ったら、先を越された。

「俺さぁ、お前はすぐ死ぬって思ってたんだよ。」

ドアを開けたままでエナカの動きは止まる。

せんべいのその言葉は、どう受け取ればいきのだろう。
嫌味なのか。
それともただ単に驚いたことを伝えたかっただけなのか。



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