佳き日に




「琥珀の親戚ってもしかして美男美女だらけ?」

「いや、あの人たちが例外なだけ。」

ピーッと甲高い笛の音がする。
試合後の人たちが琥珀の前を通る。
フワッと、汗の匂いを感じた。

いつも不思議に思うのだが、女の子の汗の匂いは不快どころか甘く感じるときもあるのに、男の子の汗の匂いはどうしてあんなにヒドイのだろう。
オブラートに包んで言えば男らしい野生の香り。
率直に言えば臭い。


「ねぇ琥珀。」

「なに?」

「来てるよ、あんたの親戚の子。」

「え?」

友達を見れば、体育館の出入り口を指していた。
目を細めてそこに立っている人物を確認する。

そこに、鉛丹がいた。

桔梗は一緒ではないらしい。
警察から第一の標的にされてかなり危ない状態だろうに、何故琥珀の所に来たのだろう。




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