佳き日に



[4:21years ago]





頭が痛い。
目が重い。

ひとしきり泣いたのだから当たり前か、と茜は思った。

雨だったはずのゴミは波に攫われていった。
灰色のどんよりとした空に、寒々しい海の風景が未だに目に焼きついている。

何も考えたくないはずなのに、胸の中では後悔ばかりが渦巻いている。
何もしていないと後悔の念に押しつぶされ死にたくなる。
周りの風景が薄っぺらい。
写真みたいだ。

帰ろう。
雨と出会ったあの家に。

そう、漠然と思った。

思いたったらすぐに茜は行動した。




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