佳き日に
女はポテトチップをつまみながらそう言った。
「神様のために生きたいって、信じて希望を持ってて。生きていれば良いことなんかたくさんあるんだから。たとえ神様が幻でも、それで人が救われるんだから、安いもんじゃない。」
頭が重くなり、だるくなってきた。
泣き疲れたせいか、茜はまぶたが重くなってゆくのに抗えなかった。
最後、目を閉じる前に、女の声がぼんやりと聞こえた。
「苦しいことも辛いことも、神様のお告げだと思えばいいのよ。人の力ではどうにも出来ないこともあるって、開き直って生きてゆきなさい。」
そこから先は、茜は気絶したように眠っていた。
目が覚めたら女の姿はどこにもなかった。
雨は、私に生きていてほしいからあの女の人を私のところへ向かわせたのだろうか。