佳き日に



「雪があんだけ強いんだから、雪の親もかなり強かったんでしょ?」

ふっと湧いた好奇心。

少しワクワクしながら菘が尋ねると、椿は意外そうな顔をした。


「あれ、あんた知らないんだっけ?」


今まで知らなかった衝撃的な事実を知ると、人の頭は興奮するのだろうか。
それとも、思考停止か。



「雪の父親は最強って言われていた雨だよ。」


とりあえず、菘は全く別のことを考えるタイプだったようだ。

驚きの声を上げることも忘れ、雨に雪ときたら、次の子どもは霧か霜かな、などと核心から離れたことを思っていたのだから。





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