佳き日に
このまま人通りの多い道を通って家に行って、身を守るための武器を調達して警察に。
エナカはこれからのことを色々と考えながらスーパーから出た。
後ろにちゃんと琥珀も着いてきている。
少し歩けば大通り。
信号がちょうど青になる。
渡ってしまおう。
エナカはそう思い、歩く速度を少し速める。
キキィッ!!と。
昼下がりの大通りには似つかわしい音が響く。
「危ない!」と叫ぶ誰か切羽つまった声。
ぐっと、突然腕を引かれる。
「エナカァッ!!」
泣きそうな声で、琥珀が叫ぶ声が聞こえてきた。
気づいた時には、制限速度なんてまるで無視した車がエナカと琥珀に突っ込んでくるところだった。
あぁ、ちくしょう、やられた。
エナカがそう思ったときには、もう遅かった。