男子校のお姫様

監視カメラをハッキングって・・・それいろいろと大丈夫なのかな・・・?

いや、そもそもハッキング自体やっちゃダメなんだけどね?

まぁ、いつも仕事でやってるし・・・いいよね♪

そんなとき、1時間目の開始をしらせるチャイムの音が鳴り響いた。

「始まったか・・・」

裕篤がそう呟くと同時に、琉生兄が言った。

「よし、ハッキング成功!」

その言葉にパソコンを覗きこむと、いくつもの監視カメラの映像が映し出されていた。

「うわぁ・・・般若みたい・・・」

ヒロの言葉に、その場にいた誰もが苦笑した。

そりゃ、まだ始まったばかりだというのに、校舎内に入り込んだ先輩達が鬼のような形相で走っている映像をみちゃったらね・・・。

「まだこの辺りには来てないみたいだけど早いうち隠れようか」

慧はそういうと、パソコンをもって教室の奥へと進んで行った。

あたしは琉生兄に腕を引かれながら、慧の後ろを歩いて行った。


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