男子校のお姫様
「ねぇねぇ」
「何か?」
「あなた達かっこいいね。あたし達と遊ばない?」
うわぉ・・・直球だな・・・。
「無理」
「えぇ~、いいぢゃない。遊びましょうよ」
「連れいるから」
「え?この7人だけぢゃないのぉ?」
・・・またか・・・。あたしそんなに小さいですか・・・?
「違う」
「ぢゃあ~、その人も一緒でいいから~。きっとその人も美形なんだろうな・・・」
いや・・・女だし・・・ブスです。
あたしは数歩後ずさると俯きがちにたたずんでいた。
「・・・やっぱり、あたし邪魔だったかな・・・」
あたしがポツリと呟いたと同時に、誰かの手が肩に乗せられた。
驚いて大きく肩を揺らしたあたし。
「ねぇねぇ、君1人?」
その声に振り返ると、そこにはいかにもチャラそうな男の子が3人立っていた。