男子校のお姫様

「そろそろ昼飯食う?」

裕篤のその言葉をきっかけに、あたしたちは遊園地の中のファストフード店に入った。

「何にする?俺買ってくるけど」

「「「「「「適当に~。セットの奴で~」」」」」」

「あっ、あたしも一緒に行くよ」

あたしは祥と2人でレジに向かった。

「これ7個と、佳音は?」

「あたしこれ。」

祥は注文をしていく。

「お飲み物8つお選びください」

「これとこれとこれ2つずつ。それとこれと・・・」

「あたしはこれで」

注文し終えてから5分ほどで出来上がったらしいそれを受け取ると、イケメンな店員さんがあたしにいちごシロップのたっぷりかかったアイスを渡してきた。

「これ、俺からサービスね。これも受け取って。他の人にはこの紙のことは話しちゃだめだよ」

あたしは戸惑いながらアイスとメモを受け取ると祥を追いかけた。

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