男子校のお姫様
祥SIDE


「祥なにがあったんだ?」

佳音がトイレに行くと席を立った瞬間琉生さんに聞かれた。

「さっき佳音アイス食べてたでしょ?あれここの店員が佳音にサービスって言って押し付けたんですよ」

俺は事の経緯を説明した。

むかつく・・・あいつ絶対佳音に一目惚れしたとかだろ。

俺の方が佳音のことよく知ってる。

・・・ってこれじゃ俺が佳音のこと好きみたいだな・・・。

好き・・・なのか?

「それで機嫌悪かったのか・・・」

裕篤の言葉に俺は目をそらした。

「でも確かに気に食わないな・・・」

今まで黙っていた光が突然言った。

「光・・・?お前今黒?」

「・・・」

俺達はブラック光が突然降臨したことに驚きを隠せないでいた。

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