海☆恋




私の目からは、自然に涙が溢れていた。



「もっと早く私が気付いていれば良かったのに……………
お姉ちゃんは、脳死してしまっていた…………もう二度と目が覚めることは無かった………………
でもね………微かに目が動いたり手や明日が動いたりしたことがあったんだよ!
まだ生きていたの!生きていたのに……………心臓は、まだ生きていたのに!
もう目覚めないって……………それにね、お姉ちゃんは、移植に入っていたの……………心臓移植をしても良いって……………
私の為だったらしいの……………お姉ちゃんもこんなに早くとは、思わなかったと思う
あの時心臓移植をしなければならない人がいたの…………
私それが辛かった……………お姉ちゃんは、生きているのに死んでしまう
誰かに心臓をあげてしまう!私凄く悔しかった…………
お姉ちゃんの心臓を取った時のあの停止を知らせる音を今でもはっきり覚えてる……………
あんなに悲しい事なんて無かった!
だから、私は心臓移植なんてしたくないの………………私みたいに相手の家族に同じ思いをして欲しくないの!
あの時みたいな顔を楓にして欲しくないの………………して欲しくない!」



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