海☆恋




目の前の女の子は、余裕たっぷりで微笑む。



「あんたさぁ~それってどう言う意味な訳?」



瞳が私の目の前の女の子の間に割ってはいる。



「どう言う意味って、何にも分からないのね?」



目の前の女の子は、大きく溜め息を吐いた。



そして、いきなり瞳では無く私を睨み付けた。



「楓で私のだって言ってるの!あんたが可哀想だから楓は、同情でそばにいるのが分からない?
私は、あんたが許せない。」



そう言って歯をギリっと言わせた。



どう言う事?私この子知らない…………
でも、この子が楓を好きなのは分かる。



「私には、楓だけなの…………あんたには、友達が沢山いるんだから
楓は、私に返してよ!私は、楓がいないと駄目なの!」



目の前の女の子は、少し狂ったように叫んだ。



「あなたは、ただの楓の幼なじみでしょう?
私は、楓の元カノなのよ!それも、別れの原因は、立花さん!あんたなんだからぁ!」



目の前の女の子は、目に沢山涙を溜めて私の服の袖を強く握った。



ズキ



私の胸が痛んだ。



楓に彼女がいたことを少なからず知っていたから。



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