海☆恋




いきなりの事に微かに顔が歪んだ。



この時本当に自分がキツイ事に気付いた。



「キツイでしょう?!無理するからですよ!」



そう言って悲しみとも怒りとも取れる表情をした。



私の胸は、締め付けられる思いがした。



「さぁ、手当てしますから終わったら大人しく寝ていて下さい
白鳥さんもですよ?」



瑞希さんは、私を支えながら軽く瞳を睨んだ。



「分かってます…………でも………。」



瞳は、瑞希さんを見るとスッと桔梗さんの方を向いて睨み付けた。



瞳………桔梗さんに何か言うつもりなの?



桔梗さんだって傷ついてる…………これ以上は、可哀想。



私は、瞳の服の袖を引こうとした。



「あら?宇治さんじゃあ無いの?貴女の病棟は、此処じゃあ無いはずよ?
また、熱が上がる前に病室に戻りなさい。」



瑞希さんは、困ったように言った。



病棟も違う、熱まであった…………
それなのに楓の事で此処まで来たの………?



それじゃあ私は…………。


「楓…………一緒に来て!楓がいないなら病室になんて帰りたくない!
そんな女ほっといてよ!」


< 74 / 77 >

この作品をシェア

pagetop