海☆恋
いきなりの事に微かに顔が歪んだ。
この時本当に自分がキツイ事に気付いた。
「キツイでしょう?!無理するからですよ!」
そう言って悲しみとも怒りとも取れる表情をした。
私の胸は、締め付けられる思いがした。
「さぁ、手当てしますから終わったら大人しく寝ていて下さい
白鳥さんもですよ?」
瑞希さんは、私を支えながら軽く瞳を睨んだ。
「分かってます…………でも………。」
瞳は、瑞希さんを見るとスッと桔梗さんの方を向いて睨み付けた。
瞳………桔梗さんに何か言うつもりなの?
桔梗さんだって傷ついてる…………これ以上は、可哀想。
私は、瞳の服の袖を引こうとした。
「あら?宇治さんじゃあ無いの?貴女の病棟は、此処じゃあ無いはずよ?
また、熱が上がる前に病室に戻りなさい。」
瑞希さんは、困ったように言った。
病棟も違う、熱まであった…………
それなのに楓の事で此処まで来たの………?
それじゃあ私は…………。
「楓…………一緒に来て!楓がいないなら病室になんて帰りたくない!
そんな女ほっといてよ!」
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