桜空あかねの裏事情

「よし!その友情に免じて香住くんにこれを進呈するッス」


瀬々はポケットからケースを出し、そこから名刺を取り出すと両手で端と端を掴み、昶に差し出す。


「俺って実は、こういう者だったりしちゃうんスよ」

「はぁどうも……って情報屋?」


昶の呟きに瀬々は含み笑いをする。


「まだ新人なんスけどね。とりあえず来てみてよ。桜空さんと一緒なら初回はタダにしておくッスから」

「おう……だってさ、あかね」

「む。怪しいにもほどがある」

「ははっ。意外と手厳しい。流石は桜空さん。でも林間の時はお手柔らかにお願いしますよ」


.
< 233 / 782 >

この作品をシェア

pagetop