桜空あかねの裏事情


「だからこそ、オルディネはプラティアではなく戸松を拠点にしている。それは異能者にとっても、チームにとっても異質な存在。だから今の状況になったわけだけど、世間は異能者を受け入れつつある。これはオルディネを始めとする、友好派が尽力したからなんだ」


陸人の口から語られる新たな事実。
知らなかったなど、言い訳にならないほどの現実に、あかねは言葉を失うほかなかった。


「こんな事すら知らなかったでしょ?そんな小娘に、ボクは希望を見い出せないし、導けるようにも思えないんだよ」

「………」


再び歩き出す陸人。
あかねは無言になりながら、足を進める。


「一応言っとくけどー、別にキミに意地悪してるわけじゃないからね。現実っての教えただけだから」

「…そうですね」

「だからー、くれぐれもジョエルやアーネストに告げ口しないでね?めんどいからさー」


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