扉の向こう


「「こんばんはー」」

私と藍那ちゃんは少し遅れて会館に行った。

「二人とも調度いいとこにきた。早く早くおばさん達のかわりに入って」

言われた通りに上野さんが抜けたところに私が、渡部さんの抜けたところに藍那ちゃんが座った。

目の前の対戦相手を見たとき私は固まった。
この人は一体誰‥‥?

「あっそか二人は知らないよね。小島修介くん。真梨ちゃんのお姉ちゃんと同い年の先輩」

ってことは高2か。
ん、小島?
もしかして真梨が言ってた怖い人かな。
そう思った私は

「はじめまして」

とだけ言って黙っていた。
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