ヤンデレパーティー


夢見ごとを語るクルキは綺麗に笑う。


楽しみだなぁと想いを高鳴らせているあたり、必ずいつかは“そうなる”と確信しているようだ。


まさか、ある日突然、クルキと彼女以外の全てが死ぬとは思っていないだろう。確信とは“実行する”と胸に秘めているからだ。


単にしないのは皆殺し手順が整ってないからか。


何にしても、異常めいていた。


調教師にとっての“二人っきりの世界”は単にこんな密室に隔離すれば良いだけのこと。他人を巻き込む――殺すまではしない、人を殺した後のリスクが高すぎるからだ。


クルキが思う二人っきりの世界こそが理想論。なのに、どうして――


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