ヤンデレパーティー
「ああ、まずは彼女に会わなくちゃ。安全に、確実に。誰にも邪魔されない世界に連れていこう。もうすぐ、もうすぐだ。俺の望み、彼女の願い。必ず叶えよう。
何だってできる、してあげる。愛しているからね、何よりも、一番に。俺は君のことしか考えてないから」
クルキが語り出すと、嘘の言葉が消え失せる。
言霊なんてあったが、クルキの言葉は周りに“きっとそうなる”と思わせる暗示が含まれていた。
クルキの容姿が現実離れをして綺麗だからか。
春風みたく優しく笑うからか。
一心に一途に彼女を語る口が愛しいを切に表現していたからか。
何にせよ、クルキが言うからには“きっとそうなる”。