ヤンデレパーティー


二人っきりの世界とやらも、クルキは作るんだろう。


花畑で愛する人と二人っきりで寄り添う。一度は夢見そうなことは理想に過ぎずも、必ず作ってみせるクルキの場合は花畑の周りに屍を積み重ねていそうだった。


爆殺だろうが撲殺だろうが銃殺だろうが、調教師にはどの場面でもクルキが“よく笑っている”イメージが湧いて出てきた。


害虫を始末できたと、清々しくよく笑うのだろう。


「……。結局のところ、あなたは人を殺せればいいのでは?」


「手段が殺しであって、目標はあくまでも彼女と二人っきりの世界を作ることだよ。だから殺人鬼みたいなことを言わないでほしいな。俺がやることは、障害物を潰す程度の――些細なことなんだからね」


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