ヤンデレパーティー


誰にも邪魔されずに、とある人間を自分好みにするため目をつけた廃病院だが、クルキがここに来たのは想定内であっても計算外だった。


誰も近寄らないと言っても、それは薄気味悪さありの危険さから。まっとうな人間がここを敬遠するわけだが、人間の中には怖いもの知らずの輩だっている。


チンピラか、肝試し気取りの馬鹿どもか。いつかは誰か来るかもしれないと想定はしていたが、まさか来たのが脱獄犯とは想定の規模を越える。


念のためのスタンガンは持っていたとしても、脱獄犯はご丁寧に拳銃を所持。銀と黒の銃を一丁ずつだ。


見るからに劣勢を教えられる調教師は、出会った瞬間に死を頭に過らせたものの、こうして会話することが無事を教えさせる。


< 2 / 278 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop