ヤンデレパーティー


不安ばかりの思考を捉えた秋月が首を振り、大粒の涙を流した後に。


「嫌いになんかならへん。冬月は僕の大切な人やさかいに」


「家族としての好き、なの……?」


「冬月ほどの好きはあらへんかもしれん。ずっと僕は冬月を弟として見てきたさかい。けど、好きどすえ。一番に好きや」


「いち、ばん……に……」


家族愛では物足りない。けど、家族愛としても一番に好きと言ってくれたことが頭で反芻(はんすう)する。


好きの形を見直した。秋月と冬月の好きは違うかもしれないが、どちらも一番に互いを想っているんだ。


何よりも、こんな理想的ではない弟でも兄は「好き」と言ってくれた。


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