ヤンデレパーティー
はらはらと舞う新緑の中、痛みにより虚ろになった意識。それでも闇の中の一点の光を見つめるがごとく。
「ぞくぞくするよ」
意識を無理矢理に保つ修羅がいた。
舞い上がる高揚。擬音に過ぎずとも、震え上がるほどに、鳥肌が立つほどに、冬月は興奮しているんだろう。
麻薬患者に似ていた。全てができると自信過剰になり、何でもしてしまう。
どんな痛みも省みず、ただこの興奮のままに、本能のままに体を動かす異常行為。
冬月にとっての異常行為は右手を壊すこと。要らない包丁と同化した右手を。
切り離しても良かったが、冬月にとってこの千刈刀は“もっと痛め付けたい悪”だ。