ヤンデレパーティー
認識が遅れてしまう発言だった。
クルキなりの世界観が独特すぎるも、やっとのことで理解した調教師もまた“クルキ寄り”の思考だったのかもしれない。
虫けらとは、クルキから見た人間。
とにかく煩わしい汚ない害虫だと、クルキは他の人間をそうとしか見ていなかった。
調教師とて例外じゃないだろう。殺されなかったのは単に、騒々しくないからという引き金を引ける者の気まぐれ。仮にもここで騒げば、すぐさま銃殺されようにも――クルキは人間を一掃したいらしい。
確かに銃では効率が悪いだろう。あれはあくまでも少数に対して有効であり、多人数ならばマシンガン向きにしても、それならば安全ピンを抜いて投げたの爆弾が効率的。