ヤンデレパーティー


クルキには敵が多い。相手は敵と思ってなくとも、クルキには敵だ。


人間全てが虫けらな彼に良心の呵責などない。蚊が肌に止まったから潰した程度のことしか思わないのだろう。


一人だろうが、千人だろうが、人間である限り、クルキは“殺して良い虫けら”と分別しているのかもしれない。


ちょっとした弾みで調教師も撃たれてしまうかと思えど、一日目にしてクルキとの接し方を覚えた調教師は特に気にせず会話を続けた。


「ならば爆殺でいいでしょう。それを撲殺にするなんて、それこそ効率が悪いように思えますが」


話をどう見ても撲殺には繋がらなかった調教師が言えば、クルキは脇にデザートイーグルを置いた。


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