ヤンデレパーティー


匂いはフローラル。一般的なシャンプーで安物。けど洗えればいいとミナナは指の腹で、頭を掻いた。


「シャンプーしなくてもいいのに」


「臭いし痒くなりますよ」


とんでもないこと言う人だと、目を瞑りながら言った。


「そんなことになったら、日頃ベタベタするあなたが最悪でしょう」


「ミナナは臭くないよ」


「臭くなる前には入りますからね」


毎日と言わないのは性格と職業柄にしてもだが。


「ミナナの汗の匂いとか好きなんだけどな」


まさかの発言に洗う手が止まってしまった。


――匂いフェチだったか、この人。


思うも、確か前にミナナの匂いは好きと言われたが、汗臭さまでと詳細はなかった。


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