ヤンデレパーティー
ミナナだからいいんだ、と見なくとも彼が和やかに笑っているのが想像できた。
害悪――害なす悪と自分とミナナ以外のものをそう見下す彼は、匂いフェチというよりはミナナフェチか。ミナナのやることなすこと、その存在自体がハマるらしい。
「それでも臭いのは嫌なような気がしますがね。風呂上がりの匂いはいいじゃないですか」
「火照った体に、濡れた髪、潤った肌とどこか気だるさがあるミナナは魅力的だけど、俺はそんな人工物の匂いより、ミナナ本来の匂いが好きだな」
「バラの香りより、お日様の香りとか選ぶ人ですか」
「ミナナ印の香水があったら頭から被りたい」
「ほんと、限定された好みですね」