ヤンデレパーティー


ミナナ印ってなんだと心でツッコミを入れながら、髪を洗い流した。


丁寧に時間をかけてするあたり、ミナナも髪質は気に止めているらしい。


まあ、彼の髪を触る度にそのつやつやさから女としてのプライドがやられただけだが。


シャンプーから、リンスINシャンプーになるちょい進化ぶり。ミナナのそんな変化も彼とて知っていて。


「ミナナはそのままでいいよ。枝毛ごと愛するから」


「なにか言いました?」


シャワーしてて気づかなかったと、ミナナが洗い終えて振り返る。


「素直な気持ちだよ。ミナナはもう十分魅力的だなって話」


「……、何を言ったか分かりませんが、私を怒らすことなんでしょうね、きっと」


< 79 / 278 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop