ヤンデレパーティー


髪質に気を止めたようになっても、気を使うまでには至らないミナナはタオルで無造作に頭皮を掻くがごとく髪を拭いていた。


髪先から滴が飛ぶもお構い無く、彼を相手せずにやっていたが――前ぶれなく、頭に手を置かれた。


撫でる、というよりは拭く。


ミナナがそうしていたように――いや、彼は優しくタオルで髪を吹き始めた。


「自分でやりますよ」


「触れたら欲情するミナナのための打開策だよ」


「触っているじゃないですか」


「タオル越しにね」


屁理屈だ。
真っ先に思うも口までは出ない。


まあ、確かに直ではないからか変な気持ちにはならない。言うなれば、心地良い。


可愛がられる猫気分か。だとすれば、触る彼もまた心地良いのかもしれない。


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