わたしは女の子になる。

「うわ、なんかこのページめっちゃ書いてもらってんね」

卒業アルバムの一番後ろにある、白紙で、みんなにメッセージを書いて貰うページを見ながら彼が言う。

「なんかねーとりあえず遭遇した人と片っ端から書きあいっこしてたら、こんなんなっちゃったー」

二ページ分のその白紙は、クラスの子や、他のクラスの子や、部活の後輩に書いて貰ったメッセージでぎっしりと埋まっていた。

三年間の、自分と関わってくれた人が書いてくれた言葉を見るたび、私はこの学校に通ってよかったと感じる。


きっと、これもまた運命。

やっぱり、私の生きてきた道は、これが最善なんだって。

これから先、どんな人とかかわって、どんな生き方をしても、きっとそれが、私の最善なんだ。

きっと、そういう風にできている。


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