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左右で、目の色が違う。青とピンクだ。それが珍しくて覗き込む。
「みゃう」
みゃあぅ
「本当、可愛い!……っ」
鳴き真似をしながらエンジェと遊ぶ。そして少し視線をずらした瞬間、陣君の優しい笑顔が超至近距離にあって息を呑む。
「言ったでしょ、俺、猫好きだって」
そう言って、彼もエンジェを覗き込む。近くにあった顔がさらに近くなって、おかしくなりそうになる。
そのどきどきに気取られないように、真っ白い猫に意識を集中させる。顔が赤くなってないか、心配になる。
みゃっ
「わっ」
「きゃっ」
エンジェが突然暴れて、逃げ出した。
陣君はぶっと笑った。
「猫は気ままだな」
陣君はそう言って立ち上がる。私ももちろんそれに習う。
「それじゃあ、お礼にご飯をおごらせてください」
「え、良いの?」
「もちろん。じゃ、行こうか」
二人での食事。
デートだと思って良いのかな。
私は、一人で舞い上がってはいないかな。
陣君は、私のことをどう思っているのかな。
なんだか、欲張りになりそうになる。
陣君の気持ちをはっきりと聞きたい。
私のことを、どう思っているのか確証が欲しくなる。