time ~戻れない時間~
「春二っ!」今日は私から春二を迎えに行った。春二は練習が終わっても必ず30分は自主練習をする。その姿を見ているのも私の日課だ。
「おぉー終わったか」春二は振っていたバットを壁に立て掛けた。
「今日、何があったの?」私は単刀直入に尋ねる。
「あいつ、またお前んとこ行ったのか。ったく」嫉妬しているのか、それとも今日の出来事を言われたのが気に入らないのかとりあえずイライラしている。
「で?何があったの?」
「その前に…」春二は私の手を引っ張った。
「ちょっと」私はすっぽり彼の腕の中に入ってしまっていた。
「春二、暑い…」そう言っても離してくれない。
「……グジュ」鼻水を啜る音。
「春二…?」春二が泣いていた。そんな姿を見るのは初めてでびっくりした。