time ~戻れない時間~
「お前はまた目立つ気か」首をかしげながら言い返してくる春二。いやいや、そんな気まったくありませんけどもと心の中で突っ込む。
「別に目立たないよ。何でそんなに怒るのよ。」
「お前は何もしてなくても無駄にモテてるのにそれ以上目立つようなことされたら気がしれねーわ」
嬉しいようでなんとも言えない気持ちになった。
「大丈夫。春二よりかっこいい人に何を言われようが私は春二一筋だよ。てか、私モテてないし。」恥ずかしくなって私は彼を叩いた。
「知代が知らねーだけだよ。お前話しやすいし、可愛いし、でも女々しくないってか。とりあえず俺の回りでも人気なんだよ、知代は」この人はまぁー恥ずかしいことをぺらぺらと喋るものだ。聞いてるこっちが恥ずかしい。
「と、とにかく!!私は他の人には目はいかないから安心して!」そう言うと春二はギューと抱きついてきた。
「し、春二!!お弁当が…」
「でも、俺が悪いんだけどな。元は。俺が知代のこと自慢してしまうから。言わなかったらよかった…」
そう言って私の顔を見る。
「な、何言ってるのよ!?」恥ずかしくなりながら春二に尋ねる。
「いろいろーでも、寝てるときの寝顔とかは俺しか知らねーもんな!!」ニコっと笑う春二。私はこの笑顔が好きなんだな。
「そうだよー。春二が特別だからだよ」そう言って彼の頬っぺたをつねってみる。
「そう思ったらテンションあがる。なぁーキスしていい!?」調子に乗ってきた春二はどんどんヒートアップ。
「いいよ」いつもなら絶対嫌だというとこだけど今日は私も彼に寄り添っていたかった。
春二は優しくキスをした。
「知代がモテませんよーに」キスをしたあと屋上から叫んでいた春二。大丈夫、私はあなたが一番だよ。そう心の中で呟いた。