time ~戻れない時間~

「今年からできたカップル決定戦知ってる!?」汐莉が昼休み大きな声でその話題を出してきた。
「何それ?」私は興味がなさそうに返事をする。

「もーこんなの知代たちの優勝に決まってるのにー」
「えー私、そんなのでないよー目立ちたくないし。」

「いーや。春二くんはヤル気満々だったよーやっとみんなの前で知代のこと言えるーて朝、はりきってたよ。」
面白がるように話す汐莉。

「あんた面白がってるんでしょ。もー私、そういうの苦手なんだって…」


二週間後の文化祭。
見事に私と春二はラブラブカップル決定戦で名前が上がってきてしまった。その決定戦は最終日の2時から発表がスタートする。

ダンスも成功しあとはその決定戦だけになってしまった。私は嫌々、体育館に行くとほとんどの全校生徒が揃っていた。

「やっぱ私、やだ」汐莉から逃げるように体育館から出ようとする。
「ちーよーあんた、名前残ってるんだからいかないといけないでしょ!?」
「もーだってさー恥ずかしいんだもん。」私の恥ずかしがる顔を見て汐莉は爆笑していた。

「これで、春二くん安心させてあげなよ。私のとこに相談来るんだよ。知代がモテるから不安だって」
「え、そうだったの!?」私はびっくりして大きな声が出てしまう。

「声がでかい。とりあえず前、立ってあげたら?春二くんもそれで安心するんじゃない!?ね?」
私は汐莉に誘導されるがままに会場に入った。
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