純悪女!?~ドSなアイツの結婚計画~

会社の電話でなく、自分の携帯で連絡を入れたのは、この話がしたかったからかもしれない。


『んー、ごめん。ちょっと忙しくてさ、来週の木曜なんだ。梓は?』


歩の言葉を聞きながら、ドンドン心が凍っていくのが分かる。
真奈美ちゃんとの約束は、確か明後日――。


「そう、ごめん。私も忙しくて、まだ決まらないの。会えなくて申し訳ないって思ってたから、良かったわ」


それが精いっぱいだった。


そして頭の片隅で、来週の休みは木曜以外に取らせてもらおうと思う。

私たちの休日は、お客様の都合に合わせることもよくあって、元々不規則なものだったから。



歩との電話を切った後、携帯を握り締めたまま、立ち尽くしていた。




< 109 / 311 >

この作品をシェア

pagetop