純悪女!?~ドSなアイツの結婚計画~
「もう、無理だよ」
「どうして?」
「真奈美ちゃんも、そうやって抱いたの?」
「梓?」
一瞬、彼の顔がこわばったのは、きっとそれが事実だという証。
「その手で、真奈美ちゃんに触れたの? 好きだって囁いたの?」
「梓……そんなこと、してない」
そう言いつつも、明らかに目が泳いでいて。
「もう耐えられないの。私は歩の何? ただの都合のいい女? 歩が抱きたい時に体を差し出す、バカな女?」
「梓。違う。俺は梓が……」
「違う」
「梓……」
もうその頃には、溢れ出る涙を止めることすら忘れてしまって――。