純悪女!?~ドSなアイツの結婚計画~
「サポートさせていただきます。桐生と申します」
突然現れた桐生さんに、驚きつつ、私は偽物の笑顔を作った。
こんな風に途中で割って入ってくるのは初めてだ。
大変そうなときは、いつも手伝ってくれたけれど、こんな風には……。
それから、桐生さんはいつものように話に花を咲かせる。
二人の出会いや、歩んできた道のり。そんなことを聞きながら、それならこんな式をと的確に提案して。
そんな様子をボーっと眺めていた私。
「安永、コーヒーのお替りをお持ちして」
「はい。すいません、気がつきませんで」
そんな失敗、一度たりともなかった。
けれど、桐生さんが私を一度その場から離してくれたことで、少し気持ちが切り替わるのが分かる。