純悪女!?~ドSなアイツの結婚計画~

テーブルのカップを片付けながら、自分の存在意義について考えてしまう。


結局、こんな風に仕事もまともにできなくて、私は何をやっているんだろう。

どこかで歩と結婚して辞めて……そんな風に考えていたんじゃないかって。


この仕事は好きだし、できればずっと続けたいと思っていたことでさえ、結婚できないことへのカモフラージュだったんじゃないかって。



カチャ

給湯室で、コーヒーカップを洗い終えた時、突然桐生さんが現れた。



「安永、今日の午後の準備はできてるか?」

「――はい」


今日は一組、式が入っている。その後、披露宴も。


「お前、今日は外れろ」

「えっ……」

「あとは俺がやる」

「でもっ……」


今日のお客様は、私がずっとお世話してきた二人。桐生さんもあまり知らないと思う。




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