純悪女!?~ドSなアイツの結婚計画~
「これは読んだ。あと、付け足すことは?」
「――いえ」
私が様々なデーターを書き込んだファイルを、彼は掲げてみせた。
「これはよくできている。だけど、今日のお前を大切な式に出すわけにはいかない」
唖然とした。
表面上は、しっかり仕事をしているつもりだった。けれど、つもりだっただけで、全然できていないことを、桐生さんはよく分かっていて。
何も言い返すこともできず、私はただ裏方に徹した。
備品の準備。招待客の誘導。
いつもは自分の担当では他の人にしてもらうことを、ただひたすらに。