純悪女!?~ドSなアイツの結婚計画~
「安永さん、どうしたんですか?」
「えぇ、今日は桐生さんにお願いしたの」
真奈美ちゃんが不思議そうに私に話しかけるのを、複雑な気持ちで聞く。
あなたが断ってくれたら……。
真奈美ちゃんが断れば、私たちはこんなにこじれなかったの?
真奈美ちゃんじゃなくても、歩はきっと……。私たちはこの先きっと……。
式も披露宴も、桐生さんの見事な仕切りで、盛り上がりがピークに達する。
本当はあの場を私が……。
式場の端っこで、唇を噛みしめながら、自分の不甲斐なさを想った。