純悪女!?~ドSなアイツの結婚計画~
「梓、ごめん。俺、今はまだそこまで考えられないんだ。梓の事が好き。それだけじゃダメなのか?」
「うん、ダメ。好きだけじゃイヤ。あなたを束縛したい。そして、束縛されたい。だから、もう……」
「分かった」
泣きそうになるのを必死でこらえながら、彼がそう言って出ていく足音を振り向きもせず聞いていた。
バタン
そのドアが閉まったと分かった時、膝の上でギュっと握っていた手にポタポタと涙が零れる。
あー、最後まで強がっちゃったな。
彼と素直に結婚を選んだら……。いや、そんなことしたら、きっと後悔する。
この十字架に、嘘を吐くことになる。
最高に幸せですなんて。