純悪女!?~ドSなアイツの結婚計画~

「安永さん、良かったわよ」


メイクさんが私の着替えを手伝いながら、そう言ってくれる。


「そうですか。ありがとうございます」


思わず棒読みになりそうな言葉。


「なに? テンション低いのね。
すごく感動しちゃった。模擬挙式であそこまで感動したのは初めてよ。
何というか……二人のオーラーがね。それに、桐生さんとすごくお似合いだったわよ」


キスの指摘をされるかと思ったのだけれど、きっとスタッフの位置は遠いから気がついていないのだろう。

まさか、そこまで計算して?


最悪。最悪だ。



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