純悪女!?~ドSなアイツの結婚計画~
出勤する時間になって、重い腰を上げる。
遅番の今日は、もう道路に人通りもあるし、大丈夫だろうか。
けれど、やっぱり怖くて、玄関を出てから大通りまで一気に駆け抜けた。
はぁはぁ
息が上がってしまったけれど、周りを見渡しても怪しい人影がなくてホッとする。
そのまま電車に乗り込んで、「ローズ パレス」までは人通りの多い道を選んで歩いて、何とかたどり着いた。
「おはようございます」
「おはよう」
事務所に駆け込むと、パッと明るいその場所に、少しホッとする。
「安永、寝坊か?」
「――いえ」
今日は桐生さんの言葉に、言い返す気すらしない。