純悪女!?~ドSなアイツの結婚計画~
会議室の机に突っ伏しているうちに、何時の間にか眠っていたらしい。
ふっと、桐生さんの匂いがして目を覚ますと、肩から掛けられたコート。
これ、桐生さんのだ。
まずい。寝顔を見られた?
だけど、彼が入ってきたことすら気がつかないほど、熟睡していたらしい。
腕時計に視線を移すと、もうそろそろ昼休憩の時間だった。
慌ててお手洗いに駆け込んで、メイクを簡単に直す。
良かった。よだれは大丈夫。
事務所に戻ると、真奈美ちゃんが私を見つけて駆け寄ってくる。
「あれ、何時の間に戻ってきたんですか?」
「えっ?」
「桐生さんが、安永さんには教会の仕事を頼んだからって」
「えっ、あぁ、今ね……」
とっさについた嘘。
桐生さんがそんな風に私を休ませてくれたことに驚いた。