純悪女!?~ドSなアイツの結婚計画~
それから、いつも通りに業務をこなす。
早番だったはずの桐生さんが、ラストまでいたのは、私のせいだったのかもしれない。
「安永、帰るぞ?」
「えっ……はい」
その時、彼が私を送ってくれるのだと気がついた。
もう、人通りまばらになった道を彼と二人で肩を並べて歩く。
独りじゃなくて良かった。いつもは少しも気にならないこの暗闇も、今日は怖くて仕方ない。
「大丈夫だから」
「――はい」
「お前は、毒吐いてればいいんだよ」
「はっ?」
「そうそう、それ」
相変わらずムカつく。けれど、いつものペースに少し気持ちが落ち着いた。