純悪女!?~ドSなアイツの結婚計画~
マンションについて、あの郵便受けを見るだけで足がすくむ。
「待ってろ」
私の代わりにそれを開けて確認してくれた彼は、怪しいものがないと確認したようだ。
未だガクガク震える私を引きずるようにして部屋までたどり着いた彼は、私から鍵を奪うと、それを開けてなだれ込む。
私はもう立っていることすらできなくて、玄関で座り込んでしまった。
「お前、大丈夫か?」
コクコクと小さく頷いたけれど、ちっとも大丈夫なんかじゃない。
「お水」
「人使い荒いな」
そう言いながらも、キッチンに行ってコップに水を注いできてくれた。
ゴクっとそれを飲むと、ほんの少しだけ落ち着いた。
今日、桐生さんがいてくれなかったら、どうなっていただろう。
そんなことを考えてしまって、また震えてしまう。