純悪女!?~ドSなアイツの結婚計画~
長くこの仕事をしていると、色々見えてしまうんだ。
適齢期だからと、打算で結婚する人。男の金と地位だけが目的な人。
一見幸せそうでも、裏は何を考えているか分からない。
最近は、そんなことばかり気にして、心からのおめでとうなんて言った記憶がない。
そして、強烈過ぎた結婚への憧れも、あっという間に無くなってしまった。
その式は、出席者の平均年齢が高いせいもあるかもしれないけれど、羽目を外すような人もなく、比較的楽な司会だった。
けれど……。
「いよいよだな」
「ウルサイです」
まるで私の失態を期待するような桐生さんの発言にイラッとしながら、顔は余裕の笑顔を作る。