純悪女!?~ドSなアイツの結婚計画~
「安永さん、ご結婚は?」
「えっと……まだなんです」
「じゃあ、あなたの時は、是非私に作らせてくれないかしら?」
「えっ、いいんですか?」
「その代り、これからも意見を下さいね」
「はい!」
舞い上がった。
憧れのデザイナーさんに、そんな声をかけてもらえるなんて。
勝手に妄想が働き出して、たくさんのドレスの中から好きなデザインをチョイスしている私。
あー、これをちょっと変えてもらうのもいいかも……なんて。
「予定もないのにな」
ショーの始まる時間になって、席に着くと、隣の桐生さんがぼそりとつぶやく。
「うるさいですね」
程なくして始まったショー。
さっきまで目の前で見ていたドレスは、人が着るとまた違った雰囲気だった。